おせんは、街道ぞい、おいわけのちかくにある茶屋の看板娘。ある朝、かごを売りにきた山渡りの娘、おこまに出会います。おせんは、おこまがくれたかんざしを、自分の髪にさしてみると、ふわっと体がふくらむような、ふしぎな力がわいてくるのを感じました。つぎの日ふたりは、山のなかで、鳥やいきものたちと、はなしたりうたったりしてあそびました。そのうち、おこまがつぎの山へわたる時がやってきて......
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