優れた出版活動を行っている出版社を顕彰する梓会出版文化賞の「新聞社学芸文化賞特別賞」を小社が受賞しました。
梓会出版文化賞は、出版界と読書文化の復興を目標に活動する一般社団法人出版梓会が、1984年より開催しているものです。今回小社が受賞した「新聞社学芸文化賞特別賞」は梓会出版文化賞の創設20周年を記念し設けられた賞で、今年で第19回を迎えます。主要新聞社・通信社の文化部長で構成した委員会で選考されます。
小社創立40周年の節目に嬉しい受賞となりました。
今後もよい本をつくり続けていきます。
新聞社学芸文化賞の選考社の皆さま、お取引各社さま、読者の皆さまに厚く御礼申し上げます。
選考のことば
選考社代表、読売新聞東京本社 文化部長 植田滋さま
「今という時代」に絵本という形で見事に応答した出版活動が高く評価されました。ロマナ・ロマニーシン、アンドリー・レシヴ 作/金原瑞人 訳『戦争が町にやってくる』は、ウクライナの絵本作家が、2014年のロシアによるクリミア侵攻を受けて出しました。その邦訳が出たのは、2022年6月25日。同年のロシアによるウクライナ侵攻から4か月後というタイミングでした。
花々にあふれた町が、戦争という闇に覆われるけれども、やがて人々が光をだす機械をつくることで闇に打ち勝つ物語です。優しい絵が描く「光の力」からは、この作品を急ぎ出版したブロンズ新社の方々の戦争終結への思いが伝わってきます。これからも時代を鋭敏に感じ取り、良書を作り続けていただきたいと思います。
▼出版梓会HP
https://www.azusakai.or.jp/senko_2023.html